HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日から9月ですが、世界中で政治が動いています。今朝も、最新のグローバルニュースをインプットしましょう(英語版はこちら)。
- 経済データは厳しい状況を描き出した。インドとイタリアは、2020年4〜6月期にGDPの歴史的縮小に見舞われました。インドは、第1四半期の3.1%増から23.9%減に転じ、アジア主要国の中でも最大の落ち込みとなりました。イタリアのGDPが12.8%減少したことは予想以上に深刻で、第2四半期のGDPを発表した欧州8カ国すべてが、公式に景気後退局面に突入しました。
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Economic data painted a grim picture. India and Italy suffered historic gross domestic product contractions in the second quarter of 2020. For the former, a 23.9% drop followed 3.1% growth the quarter prior, and is the biggest drop among major Asian economies. Italy’s 12.8% GDP decline was even worse than expected—all eight European economies that have reported second-quarter GDP have now officially entered recession. - インドの前大統領、プラナブ・ムカジーが死去。新型コロナウイルスへの感染を発表した数日後に84歳で亡くなった政治家は、昨年、ナレンドラ・モディ首相から「現代の傑出した政治家」として、インドで民間人に与えられる最高の栄誉であるバーラト・ラトナ賞を授与されていました。ムカジーは、脳内の血栓を除去するために入院し、処置を受けた後、肺の感染による敗血症で死亡するまでの間に、検査でCOVID-19の陽性反応が出ていました。
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Pranab Mukherjee, India’s former president, has died. The statesman, whose death at age 84 comes just days after his illness was announced, was awarded India’s highest civilian award last year by prime minister Narendra Modi, who called him “the outstanding statesman of our times.” Mukherjee had been hospitalized for a blood clot in his brain, and tested positive for Covid-19 after the procedure, before dying of sepsis caused by a lung infection. - 王毅はヨーロッパ進出を試みた。この中国の外相は、米国との関係がどん底に向かうなか、欧州大陸との関係を強化するため、EU5カ国を訪問しました。新疆ウイグル自治区の強制収容所や香港での人権をめぐって、各国の首脳が王外相を厳しく問いただすなど、受け止めは必ずしも暖かいものばかりではありませんでした。月曜日(31日)には、「一つの中国」の原則に歯向かうとどうなるのか警告するため、チェコのミロシュ・ビストルチル上院議長の最近の台湾訪問について、最後の訪問地であるドイツから言及しました。
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Wang Yi attempted European inroads. In a bid to strengthen ties on the continent while relations with the US careen towards rock bottom, the Chinese foreign minister has visited five EU countries. The reception hasn’t always been warm, as leaders grill Wang on Xinjiang’s internment camps and civil rights in Hong Kong. On Monday, Wang spoke from Germany, his final stop, to warn of the consequences of challenging the One-China policy, referring to Czech Senate speaker Milos Vystrcil’s recent visit to Taiwan. - 香港で全住民対象の新型コロナウイルス無料検査が始まる。週末に医療従事者や民主運動家が「ユニバーサル・コミュニティ・テスト・プログラム」への参加をボイコットするように呼びかけています。これまでに申し込みをしたのは約40万人です。批判的な人々は、ユニバーサル・テストは非効率的であり、誤った結果をもたらす可能性が高く、国家による監視強化につながりかねないとしています。
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Hong Kong begins universal coronavirus testing. Following calls over the weekend from health care workers and pro-democracy activists to boycott the Universal Community Testing Program, just around 400,000 Hong Kongers have so far signed up. Critics say that universal testing is inefficient, likely to result in false results, and threatens increased surveillance. - Apple、Tesla、Zoomが市場を揺さぶった。Apple(📈3%)とTesla(📈12%)の両社は、月曜日(31日)にそれぞれ株式を4分割と5分割した後、上昇しました。Zoomも、収益が4倍となり、同社の市場価値を1,000億ドル(約10兆5,000億円)以上に押し上げたという決算報告に先駆けて、8%以上上昇しました。
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Apple, Tesla, and Zoom rocked the markets. Both Apple (📈 3%) and Tesla (📈12%) saw a post-split bounce following their respective 4-for-1 and 5-for-1 stock splits on Monday. Zoom also gained over 8% ahead of an earnings report that showed quadrupling revenues and pushed the company’s market value to over $100 billion.
Charting China’s wealth imbalance
ピケティVS中国
フランスの経済学者トマ・ピケティによる新著『Capitalism and Ideology(資本主義とイデオロギー)』は中国政府から、冷ややかな反応を受けました。以前は、習近平主席がピケティの過去作であり、西欧諸国を題材にした『21世紀の資本』を称賛していたにもかかわらずです。
現在、中国政府は、ピケティが、中国において、米国と同じレベルの経済的不平等が拡大していることを示すため、 広範な研究を行った箇所を削除するように求めています。またピケティはまた、中国の相続税の欠如についても記していますが、それも彼らの理想に反するようです。 「『中国的な特徴を備えた社会主義』を標榜する共産党が主導する国がこのような選択をすることができるのは本当に逆説的だ」とピケティは記しています。彼は問題の箇所を削除することを拒否しています。これは、この『資本主義とイデオロギー』が中国で販売されない可能性が高いことを意味しています。
You asked about being outside with other people
「外は安全」は本当か
多くの人は、屋外、特に軽く風が吹く場所にいることは、6フィートの間隔を空けて、マスクを着用しない状態で、他の人と一緒にいるよりも安全な環境だと考えています。空気が動くことで、近くの人にウイルスを運んでしまう可能性はないのでしょうか?
回答者:COVID-19の感染について考えるとき、私たちが実際に想定しているのは、ウイルスを含んでいる可能性があり、吸い込んでしまう可能性のある小さな飛沫です。過去に遡って研究を見てみましょう。科学者たちが「より大きい」と呼ぶ飛沫(直径5ミクロン以上のもの)は、最大2メートル、つまり約6フィート飛び散る可能性があることが、ここで初めて示唆されました。そして、今回のパンデミックや、近年に流行した感染症は、この理論を裏付けています。
厄介なのは、エアロゾルとしても知られる「より小さな」飛沫(直径5ミクロン未満のもの)に関する問題です。これらの飛沫は蒸発し、6フィート以上、最大27フィートも移動する可能性があります。
医学雑誌『BMJ』の最近の記事で指摘されているように、屋外では空気中の粒子は急速に拡散し、希釈されます。つまり理論的には、軽く風の吹く屋外にいる方が、室内にいるよりもリスクが少ないということです。マスクを着用していなくても距離を保っていればおそらくは問題ないでしょうが、リスクはゼロではありません。私たちは常に会話や呼吸をしながら大小の飛沫を放出しており、体を動かして呼吸が激しくなれば、こうした飛沫をさらに遠くに飛ばす可能性さえあるのです。
日本を拠点にする研究者らが発表した査読前の論文によると、屋外にいることは、室内にいるのに比べて18.7倍もリスクが低いそうですが、ここで取り上げた他の多くのトピックと同様、そのリスクがどの程度のものなのか、現時点で正確に分かっている人はいません。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 2+2=5。 この数式が目下、オタクたちの間でオンライン騒動を巻き起こしています。一見バカげて見えるこのオープンマインドなアプローチは、実は数というのが、非常に複雑な現実世界の抽象化にすぎないことを浮き彫りにしています。
- もっとサルが必要だ。 ワクチンの研究者は、ワクチンの試験のためのサルが足りないと言っています。
- このレンズがあれば、色覚異常の旅行者が紅葉を楽しめる。 テネシー州の紅葉を眺めるスポットなど風光明媚なエリアの望遠鏡に使われるEnChromaレンズは、赤緑の色覚異常を減らします。
- ラグジュアリーブランドが従業員をモデルに。このコンセプトの最先端にいたのは、マス向けのブランドでしたが、ついにAcne(アクネ)とバーバリーまでがやり始めました。
- 「核廃棄物」よりも良い名前を考え出す必要がある。 電池メーカーによると、放射性の核の副産物は何年にもわたって、ナノダイヤモンド電池のエネルギー源として使用できると言っています。
【今日の夕方は…】
火曜日のPMメールは、アジアにフォーカスする「Asian Explosion」です。本日9月1日は「バイオ燃料にかけるインド」についてお届け。二酸化炭素排出量と原油輸入額の削減に向けて、インドが力を入れて取り組むバイオ燃料。経済面、環境面、市場面から、バイオ燃料へのインドの取り組みと、抱える課題についてお伝えします。
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