Daily Brief:東京五輪の行方

REUTERS/Kim Kyung-Hoon/File Photo

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。東京五輪の行方を決めるのは誰になるのでしょうか。今日も、世界から「今起きていること、次に起きること」をお伝えします。

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  1. インドではワクチン接種が難航している。13億人にワクチンを接種するというインドの取り組みは開始から4日目を迎えましたが、参加者の少なさや、ワクチン接種者を登録するために使用されるモバイルアプリの技術的な不具合のために、スロースタートとなっています
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    India’s vaccine rollout is hitting snags. Four days in,  the country’s effort to vaccinate 1.3 billion people is off to a slow start, thanks to low turnout and technical glitches with a mobile app used to register vaccine recipients.
  2. 北京対ワシントン、再び。米国務長官が、新型コロナウイルスの起源をめぐって中国湖北省武漢の研究所との関連性に言及したことを受け、中国は、米国が「陰謀論」を拡散していると非難しました。また、米国が台湾に対して友好的すぎるとして、一部の米当局者に制裁を加えると脅しています。
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    Beijing and Washington are at it again. China accused US officials of pushing “conspiracy theories” about the coronavirus and threatened them with sanctions for being too friendly towards Taiwan.
  3. サムスン役員は贈賄罪で有罪判決を受けた。ソウル高裁は、前大統領の朴槿恵(パク・クネ)側への贈賄罪などで、サムスン電子(Samsung Electronics)の副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)に懲役2年6月の実刑判決を言い渡し、李は法廷で身柄を拘束されました。李は1審で懲役5年の判決を受け、収監されましたが、2審が執行猶予付き判決となったため釈放されていました。最高裁が2審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻していました。
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    A Samsung executive was sentenced for bribery and embezzlement. Jay Y. Lee received a 30-month prison sentence in a retrial for bribing an associate of former South Korean president Park Geun-hye.
  4. 国連が東京五輪の運命を決めるかもしれない。今夏に開催が予定されている東京五輪をめぐり、少なくとも、国際オリンピック委員会(IOC)の元副会長は、開催の可否について「国連に判断を委ねる可能性もある」との考えを示しました。日本の首相は、東京五輪が「人類がコロナウイルスに打ち勝った証になる」と述べましたが、ほとんどの国民は懐疑的です。
    🇺🇳
    The United Nations could decide the fate of the Tokyo Games. At least that’s what a former International Olympic Committee vice president suggested. Japan’s prime minister said the games will be “proof that humanity defeated the coronavirus,” but most in the country are skeptical.
  5. 英国はビジネス重視の経済再建を進めている。ボリス・ジョンソン英首相は、順調なワクチン接種キャンペーンに後押しされて、大手企業幹部と定期的に会合を持ち、ブレグジット後の規制緩和について話し合う予定です。
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    The UK is staging a pro-business recovery. Buoyed by his country’s successful vaccination campaign, prime minister Boris Johnson plans to regularly meet with top firms to loosen regulations post-Brexit.
  6. Netflixが19日に決算を発表する。ストリーミングの巨人であるネットフリックス(Netflix)は、2021年に用意しているコンテンツでライバルに差をつけようとしていますが、投資家らは、パンデミックによる大躍進の後、2020年7~9月期で落ち着いた有料会員数の伸びに注目しているようです。
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    Netflix reports earnings. The streaming giant is creaming the competition when it comes to 2021 content, but investors will be looking at subscriber growth, which right-sized last quarter after an initial pandemic boost.
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What to watch for

イエレンの登板

次期米大統領のジョー・バイデンが次期財務長官に指名したジャネット・イエレンは、今日(19日)、上院財政委員会で開かれる指名承認公聴会に出席します。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米連邦準備理事会(FRB)の元議長は、ドル安を目指さないことを明言し、貿易上の利益を得るために自国通貨を操作する国を批判する見通しです。

REUTERS/Leah Millis
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イエレンの任期中に期待されることは…。

現地時間19日午前10時(日本時間20日午前0時)に始まる公聴会のライブ中継はこちらから。


Charting inflation expectations

インフレ期待高まる

米連邦準備理事会(FRB)は、議会がコロナ経済対策の法案を通過させている間に、超簡単な信用で米国経済を支えてきました。しかし、議会の面々が第3弾の現金給付の準備にとりかかると同時に、投資家たちはインフレについて心配し始めました。

インフレ期待を表す、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)を見れば、プロのトレーダーが何を期待しているのか、イメージが湧くでしょう。Quartz記者のJohn Detrixheが説明しているように、このBEIは、国債や消費者物価指数と紐付いている物価連動国債(TIPS)との差です。 10年間のBEIは、インフレ率が今後10年間で約2.1%に上昇すると投資家が見ていることを示しています。これは、アルゼンチンのようなハイパーインフレではないものの、米国の物価上昇への期待がこの2年間で最も高まっていることを表しています。

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So you want to sell on Amazon

アマゾンで売るなら

トランプ支持者らが活用するSNSのParlerは、アマゾンに対し、独占禁止法の訴訟を起こすのに苦労するかもしれませんが、そもそもこの「ECの巨人」が小さき者を無視していると非難する声はさまざまな企業から上がっています。アマゾンが2000年に第3者が販売できるマーケットプレイスを立ち上げて以来、中小のブランド企業は、アマゾンのプラットフォームがもたらす大きなチャンスと、ベゾス経済圏でビジネスをするコストを常に比較検討する必要に迫られています。Quartz記者のMarc Bainは、その長所と短所を分析しています:

  • 👍リーチは他社の追随を許さない。アマゾン・プライムの会員だけでも、グローバルで1億5000万人以上います。
  • 👍アマゾンが面倒くさい仕事を担う。 アマゾンは、売り手が簡単にサインアップし、商品リストを載せ、販売開始できるようにします。追加料金を払えば、倉庫での保管と商品発送もできます。
  • 👍出品者を助けるインセンティブがある。 2017年から、アマゾンのマーケットプレイスの出品が、アマゾン全体の商品販売の大半を占めるようになっています。
  • 👎高い代償を支払う可能性がある。 毎月のサービス利用料と販売ごとの紹介料(15%を超える場合もある)に加え、その他の料金と追加費用の機能があります。
  • 👎アマゾン自身も含め、競争相手は増えている。 アマゾンには約240万のアクティブな販売業者がおり、さらにアマゾン自身も数十のプライベートブランドを立ち上げています。
  • 👎アマゾンがすべてのレバレッジを効かせられる。 アマゾンに出品する売り手は、アマゾンが自分たちの利益をほぼ気にせず、できるだけ多くのお金を搾り取ろうとしていると感じています。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. インドの先生は鶏の輸送の見張りもする。選挙の手伝いから国勢調査のデータ収集まで、教師への過度な依存は、インド政府の慢性的な人員不足を浮き彫りにしています。
  2. 3カ月間、オヘア国際空港に隠れていた男。米カリフォルニア州出身の36歳であるAditya Singhは、検察当局に、パンデミックの間は飛行機に乗るのが怖いので空港に住んでいた、と語りました。
  3. メルセデスは独特の香りがする。メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)の香水開発に携わるスタッフ 「未来学者(futurologist)」 は、自動車メーカーがマインドフルネスに傾倒しつつある動きの一環です。
  4. あのマジック誕生から100年。世界中の手品師がオンラインで集まり、「人を半分に切断する」マジックが最初に披露されてから100周年を迎えたことを祝いました。
  5. アイスから陽性反応。中国天津市の食品会社が製造したチョコレートやイチゴなどのアイスクリームのサンプルから、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。

【今日の夕方は…】

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Image: REUTERS/MIKE SEGAR, BRIAN SNYDER

火曜夕方のニュースレターでは、「Impact」をテーマに今世界が直面しているビジネスの変化を捉えるトピックを深掘りしていきます。米国史上最も野心的な気候変動対策をすすめるジョー・バイデン次期大統領。メタン排出量の上限の再設定、パリ協定への復帰まで、2009年以来となる上下院で実質的に過半数を獲得した民主党のバイデン新政権が目指す環境政策の全貌についてお届けします。


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