Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起こっていることをチェックしましょう(英語版はこちら)。
- ハリケーン「アイダ」が米国のメキシコ湾岸に上陸した。この強力な嵐は、16年前のハリケーン「カトリーナ」以来、構築されてきた防衛力を試すものであり、当局はCOVID-19の患者で混雑する病院への影響を懸念しています。
Hurricane Ida hit the US Gulf coast. The powerful storm will test defenses erected in the 16 years since Hurricane Katrina, while officials worry about hospitals crowded with Covid-19 patients. - 朝鮮半島からの核兵器撤去の道のりはさらに複雑になった。国際原子力機関(IAEA)の報告書によると、北朝鮮は兵器への燃料供給を可能とする寧辺の原子力発電所を再稼働させました。
Removing atomic weapons from the Korean peninsula got more complicated. The International Atomic Energy Agency said North Korea restarted a nuclear plant at Yongbyon that is capable of fueling weapons. - 米国がアフガニスタンで自動車爆弾を破壊。カブール空港近くにあった爆発物が積まれた車両を、ドローンから発射したミサイルで破壊しました。米当局は、これは民間人退避の最終日にタリバンから逃れてきた難民を攻撃する計画の一部だったと指摘しています。
The US destroyed a car bomb in Afghanistan. A drone-launched missile struck a car bomb near Kabul airport that US officials said was part of a plot to attack refugees fleeing the Taliban on the last day of civilian evacuation. - ベトナムのCOVID-19規制がコーヒー価格を上昇させる可能性がある。新型コロナウイルスを抑制するためのロックダウンにより、世界最大のロブスタコーヒーの生豆輸出国であるベトナムでは、豆の出荷が困難な状況となっています
Vietnam’s Covid-19 restrictions could raise coffee prices. Lockdowns to curb the coronavirus have made it difficult for the world’s largest exporter of green robusta coffee to get beans to the port. - また、マレーシアの規制でコンピューターチップにも遅れが生じている。自動車メーカーが半導体不足によって需要への対応に苦労するなか、マレーシアの工場は、彼らに半導体を供給するサプライチェーンの重要な役割を担っています。
And Malaysia’s restrictions delay computer chips. The nation’s factories are a key link in the supply chain that brings silicon chips to car makers, who are struggling to meet demand without them. - コロナウイルスの謎を解くことができるのは中国だけ。米国の情報当局は、中国からの情報提供の透明性が高まらない限り、COVID-19の起源を特定することはできないとしています。中国は米国を「責任転嫁している」と非難しました。
Only China can solve the coronavirus mystery. US intelligence officials said they could not determine the origins of Covid-19 without more transparency from China; Beijing accused Washington of “scapegoating.”
👂 Daily Briefの英語読み上げを再開しました! 上のボタンから、英語学習などにぜひお役立てください。
What to watch for
美団が業績発表
中国のフードデリバリー大手のメイトゥアン(Meituan、美団)は本日(30日)、上半期の業績を発表します。同社は、中国がCOVID-19から早く回復したおかげで、第1四半期は好調でした。
今日の決算の、いくつかの注目すべき点をご紹介します。
- 慈善活動の誓約。習近平国家主席が「共同富裕」の実現を目指すために企業に社会への「より多くの還元」を求めたことを受けて、中国の大手ハイテク企業であるピンドゥオドゥオ(Pinduoduo、拼多多)とテンセント(Tencent、騰訊)は、それぞれ15億ドル(約1,640億円)と150億ドル(約1.64兆円)を慈善活動に寄付することを誓約しました。
- ギグワーカーの条件。7月、中国はメイトゥアンのような企業に対し、配達員が国内の最低賃金以上の収入を得られるようにすること、アルゴリズムによって搾取を受けないようにすること、社会保障や労働組合を利用できるようにすることを要求しました。
- 規制による逆風。中国は昨年来、ハイテク分野の取り締まりを強化しています。10億ドル(約1,100億円)の独占禁止法違反の罰金を科せられると言われているメイトゥアンは、決算報告で詳細を明らかにする可能性があります。
Charting the rise of streaming
動画配信、次の激戦区
アフリカでは、動画配信サービスをはじめとするエンターテインメント産業が急成長しています。若い世代の後押しとインターネットアクセスが増加したことにより、より多くの視聴者を獲得し、記録的な額の資金を調達しています。
ショーマックス(Showmax)のようなローカルの動画配信プラットフォームは、引き続き人気で、一部の世界的なプロバイダーよりも有利なスタートを切っています。また、現地のメディア企業は、新しい動画配信サービスに投資しています。ネットフリックス(Netflix)のアフリカ初のオリジナル作品である『King of Boys: The Return of the King』は先日、公開されたばかりです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 禁断の米国産ブドウは、フランスで密かに成長している。 ワインメーカーたちは、気候の変化に備え、農薬の使用量を減らすために、より耐え得るブドウの木を採用しています。
- COVID-19用の野戦病院では、「かなり」のパーティーシーンが繰り広げられていた。患者たちは乱交したり、ドラッグを使用したりしていましたが、タイ政府が施設を急襲し、男性と女性の収容ゾーンを分けました。
- 海底ケーブルは、太陽嵐に驚くほど弱い。新しい研究によると、太陽嵐の影響で、とくにグローバルなインターネットを支える海底ケーブルに壊滅的な障害が発生する可能性があるといいます。
- 100歳の誕生日には、100本のワインをプレゼント。スイスのフリブール州では、100歳になった人のほとんどが政府から提供されたワインを飲んでいますが、慈善団体に寄付するか、地元の商店にクーポン券を持っていくかを選ぶこともできます。
- “I”で始まる名前のハリケーンが悪名高いのには理由がある。恣意的な名称規則と、ハリケーンの発生に適した条件が整う気候サイクルが関係しています。
🎧 Podcastは月2回、新エピソードを配信中。Apple|Spotify
👀 Twitter、Facebookでも最新ニュースをお届け。
👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に(転送された方へ! 登録はこちらからどうぞ)。