Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。来週27日（水）は、Off Topicとのコラボウェビナーの第3回を開催。テーマは「インターネット、次のインフラ」。お申し込みはこちらから。
- ピンタレストに求婚者が現れた。ブルームバーグの報道によると、オンライン決済サービスの米ペイパル（PayPal）が450億ドル（約5.1兆円）の価値を持つソーシャルメディアサイト、米ピンタレスト（Pinterest）の買収に向けて交渉中とのことです。
Pinterest has a suitor. PayPal is in talks to buy the social media site in a deal that would value the company at $45 billion, Bloomberg reports. - 英当局は、フェイスブックに5,050万ポンド（約79.5億円）の罰金を科した。英競争・市場庁（CMA）は、フェイスブックがGIF画像サービス大手の米ジフィー（Giphy）買収に関する調査をめぐり、特定の情報を提供しなかったと指摘しました。
The UK fined Facebook £50.5 million ($69.6 million). The country’s competition regulator said the social platform failed to hand over certain information as part of an investigation into its acquisition of Giphy. - 米国はハッキングツールの輸出を禁止した。商務省の新しい規則は、イスラエルのサイバー企業、NSOグループが開発したスパイウエア「Pegasus」などを対象としており、中国やロシアなどを念頭に置いたものです。
The US banned the export of hacking tools. A new Commerce Department rule covers software like the NSO Group’s Pegasus spyware, and is squarely aimed at countries like China and Russia. - ストライキに参加したネットフリックスの社員たちは、会社の改革を求めている。彼らは、ネットフリックスからスタンダップ・コメディアン、デイヴ・シャペルへの言及やイメージをすべて削除すること、トランスやノンバイナリーのコンテンツに投資することなどを含む「要求リスト」を明らかにしました。これは、ネットフリックスの共同CEOが謝らない謝罪をした翌日のことです。
Netflix employees who walked out want the company to make some changes. Their “list of asks” includes removing all Dave Chappelle references and imagery from the office and investment in trans and non-binary content—a day after Netflix’s co-CEO made a non-apology apology. - エクソン・モービルが、いくつかの石油・ガスプロジェクトについて再考中。米石油大手のエクソン・モービル（Exxon Mobil）は、環境保護活動家の懸念を受けて、特定の投資を中止することを検討していると報じられています。ただ、こうした対応は、実際には地球のためにならないかもしれません。
Exxon Mobil is having second thoughts about some of its oil and gas projects. The fossil fuel giant is reportedly considering pulling the plug on certain investments due to concerns from environmentalists, but such divestments might not actually help the planet. - 米国の投資家は、まだ中国のハイテク株に熱狂している。米国に上場している中国のテック企業53社のETFは、中国当局の取り締まりにもかかわらず、今年に入ってから21％上昇しています。その他の市場のニュースとしては、ダウが史上最高値を更新しましたが、投資家はテスラ（Tesla）の記録的な四半期にはあまり反応しませんでした。
US investors are still going gaga over Chinese tech stocks. An ETF of 53 US-listed Chinese tech companies is up 21% so far this year, despite Beijing’s crackdown. In other markets news, the Dow hit an all-time high, but investors had a meh reaction to Tesla’s record quarter.
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What to watch for
気候変動とアリーナ
金曜日（22日）、ナショナルホッケーリーグ（NHL）のシアトル・クラーケンと女子プロバスケットボールリーグ（WBNA）のシアトル・ストームの新しい本拠地となる「気候誓約アリーナ」（Climate Pledge Arena）がグランドオープンします。このアリーナは、世界初のネット・ゼロ・アリーナを謳っています。アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスは、2020年6月に自分の会社がこのスタジアムの命名権を取得したことを発表した際、この名前は「気候変動対策の緊急性を、定期的に思い起こさせるため」と述べていました。
- ：アリーナで消費される化石燃料（整氷車も電動式）。
- 1万5,000ガロン（約56,781リットル）：アリーナが雨水を貯めてホッケーリンクの氷にするために使用する、貯水槽の容量。
- 3万5,000トン：NHL、NFL、NBA、MLBの試合に訪れたファンが出すごみから発生する年間CO2排出量の合計。
- 50万台：東京オリンピックのCO2排出量は、この台数の自動車の1年分の排出量に相当。
- 19%：パンデミック時のアマゾンのCO2排出量の増加率。
Stablecoin’s future gets wobbly
揺らぐ未来
米国は、政府が支援する特定の通貨や、金や銀などの貴金属と連動した暗号資産（仮想通貨）であるステーブルコインを取り締まっています。
いま、何が起こっているのでしょうか。
💵 米政府はテザー（Tether）に初めて厳しい措置を取った。人気の高いステーブルコインが準備金をめぐって「虚偽説明をした」として、4,100万ドル（約46.8億円）の罰金を科しました。
⚓️ テザーは実際に何かに結びついているのか？ 時価総額が690億ドル（約7.89兆円）で、世界で最も価値のあるステーブルコインは、銀行に十分な資金を保有していると伝えていました。しかし、米当局は、テザーの準備金は規制されていない企業やサードパーティに依存している、と指摘しています。
🔍 今回の罰金は、米国が注視していることの表れ。そして、「ステーブルコインに消費者保護と透明性を求める動きの始まりである可能性が高い」と、米商品先物取引委員会（CFTC）の元最高執行責任者、チャーリー・クーパー（Charley Cooper）は指摘しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 人間がブタからの腎臓移植に成功。これまでの臓器提供のあり方が変わるかもしれません。
- エリザベス女王は、「オールディ・オブ・ザ・イヤー」の受賞資格がないと返答。「女王陛下は、あなたが感じた通りの年齢になっていると信じています」と、丁寧な断りの手紙が届きました。
- 環境問題への関心は、遺伝的なものかもしれない。ある研究では、一卵性双生児は二卵性双生児に比べて、気候変動に対する考え方が同じである可能性が高いという証拠が示されました。
- ザ・ウィグルスが大人限定の再結成ツアー。オーストラリアのグループのオリジナル・ラインナップは、子どもの頃に楽しんだ大人たちの郷愁に訴えかけるものです。
- インドからの輸送用コンテナに毒ヘビ。英国の石工会社が注文したものではありませんが、少なくとも時間通りに到着しました。
🎧 米テックシーンの最新情報を伝えるメディア「Off Topic」とのコラボレーションでお届けする全4回の新シリーズ、第3回は10月27日（水）に開催。詳細はこちらから。参加申込はこちらから受け付けています。
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