Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も、世界で起こっていることをまとめてお届けします。
- 米国は当面のサプライチェーンの問題に対処するため、数十億ドルを投じる。CNBCによると、最近可決された1兆ドル(約112兆円)規模のインフラ法案の一環として、今後60日以内に、40億ドル(約4515億円)規模の工事が沿岸の港や内陸水路で開始されるとのことです。これとは別に、この法案では、暗号資産(仮想通貨)の税務申告漏れを重罪としています。
The US will spend billions to address immediate supply chain issues. According to CNBC, $4 billion worth of work will start at coastal ports and inland waterways within the next 60 days as part of a recently passed $1 trillion infrastructure bill. Separately, the bill makes crypto tax-reporting failures a felony. - テスラの暴落は、その評価額から1,750億ドル(約19.7兆円)近くを消し去った。一部の投資家は、この暴落は過大評価されていたテスラ(Tesla)株の「健全な引き下げ」としていますが、イーロン・マスクのTwitter投票をめぐるネガティブな見出しは、確かに助けにはなりませんでした。
A Tesla selloff wiped nearly $175 billion from its valuation. Though some investors said the selloff was a “healthy pullback” on what they saw as an overvalued stock, negative headlines over Elon Musk’s Twitter poll certainly didn’t help. - ゼネラル・エレクトリックは、3つの会社に分割される。米ゼネラル・エレクトリック(GE)のヘルスケア、航空、エネルギーに特化した新たな各部門は、株式上場する予定です。
General Electric is splitting into three companies. The new units—focusing on healthcare, aviation, and energy—will be publicly listed. - 電気自動車メーカーのリビアンは、本日(10日)上場する見込み。アマゾンが支援する米リビアン(Rivian)はまだ利益を出していませんが、それにもかかわらず評価額は700億ドル(約7.9兆円)に上ります。
Electric-vehicle maker Rivian is expected to go public today. The Amazon-backed company has yet to turn a profit, but is nevertheless valued at $70 billion. - 欧州の議員たちは中国の干渉を非難した。特別委員会はEUに対し、民主化プロセスに対する中国の脅威を監視するためのタスクフォースを設置するよう求めました。
European lawmakers accused China of political interference. A special committee urged the EU to create a task force to monitor perceived threats from China on democratic processes. - COP26での約束にもかかわらず、世界の気温は今世紀末までに2.4°C上昇するだろう。これが、世界最大級の気候研究団体「クライメート・アクション・トラッカー」(Climate Action Tracker)が、各国の短期目標に基づいて出した結論です。
Despite COP26 promises, world temperatures will increase by 2.4°C by the end of the century. That’s the conclusion from the globe’s top climate analysis coalition, based on countries’ short-term goals.
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What to watch for
スタバと労働組合
本日(10日)より、米ニューヨーク州バッファロー地区にある3店舗のスターバックスのバリスタ達に組合投票用紙が郵送され、米国内の直営店舗で初めて、労働組合を結成するかどうかの投票が行われます。投票の締め切りは12月8日で、翌日には開票が行われます。
- 1.2%:米国の食品・サービス業の従業員における組合員の割合。
- 約115万人:米国の外食産業の従業員の数。2020年2月の水準をまだ7%下回っている。
- 1:カナダで組合活動を行っているスターバックスの直営店舗の数。
- 2:2000年代初頭のニューヨーク、2019年のフィラデルフィアなど、スターバックスが米国で直面した過去の組合キャンペーンの数。
- $15(約1,693円):来夏までに見込まれるスターバックス従業員の最低賃金。組合活動を通じて引き上げられた。
- ~80:バッファローの選挙で投票権を持つスターバックスの従業員の数。
Seoul is joining the metaverse
行政がメタバース?
11月3日、ソウル市は、さまざまな公共サービスや文化イベントを、VR(仮想現実)を活用した没入型のインターネットである「メタバース」空間で行う計画を発表しました。ソウル市は、2022年末までに独自のメタバース・プラットフォームを開発します。2026年の本格運用開始までには、バーチャル市長室をはじめ、ビジネス部門やフィンテックのインキュベーター、公共投資部門など、さまざまな公共機能を備えたプラットフォームとなる予定です。
今回の39億ウォン(約3.7億円)の投資は、市民間の社会的流動性を高め、都市の国際競争力を高めることを目的としたオ・セフン市長の10年計画の一環です。また、この計画は韓国が、新型コロナウイルスによる経済危機からの回復において、医療や基幹インフラ、経済を改善するためにデジタルやAIを積極的に取り入れるという全国的な計画である「デジタルニューディール」とも関連しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ハインツは火星でケチャップを作ることができる──理論上は。食品メーカーのハインツ(Heinz)は、火星に似た土壌で育ったトマトを使ってケチャップを作りました。
- 地球最初の大陸は思っていたよりもずっと古い。岩石の調査によると、大陸が海から隆起したのは30億年以上前で、これまで考えられていた時期よりも7億年も早かったのです。
- ニュージーランドでアザラシがタイミング悪く出現している。かつてハンターに駆逐されていたアザラシの数が増えたことで、子どもたちのサッカーの試合やゴルフコースにアザラシが出現するようになりました。
- ロンドンのタクシー運転手の脳が、アルツハイマー病の解明につながるかもしれない。研究者たちは、緑のバッジをつけた運転手たちが、約2万6,000もの通りのルートをどのように記憶しているのか、関心を持っています。
- 二日酔いには、古代のアメジストの指輪。ビザンティン時代最大のワイナリーの跡地で発見された紫色の宝石は、二日酔いを防ぐために使われていたと考古学者は考えているようです。
🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日(木)20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ!。
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