Daily Brief:「独身の日」の環境コスト

Daily Brief:「独身の日」の環境コスト

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も、世界で起こっていることをまとめてお届けします。

Image for article titled Daily Brief:「独身の日」の環境コスト
Image: REUTERS/Aly Song
  1. リビアンはIPOで119億ドル(約1.3兆円)を調達した。今回の上場は、米国史上6番目、世界的に見ても今年最大の規模で、電気トラックメーカーの米リビアン(Rivian)の時価総額は、フォード(Ford)やライバルのルーシド・グループ(Lucid Group)を超えました。
    Rivian raised $11.9 billion in its IPO. The listing is the sixth largest in US history and the biggest globally this year, valuing the electric truck maker higher than Ford and rival Lucid Group.
  2. 中国と米国はCOP26で驚きの合意をした。まれに見る協力関係を築いた両国は、2020年代の排出量削減に向けて協力することを約束しました。この発表は、サミットでの最初の合意案に続くものです。
    China and the US made a surprise agreement at COP26. In a rare moment of cooperation, the two countries pledged to work together in the 2020s to cut emissions. The announcement comes on the heels of the summit’s first draft deal.
  3. エバーグランデは徐々に解体されつつある。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、中国の計画は、問題を抱えた不動産開発会社、エバーグランデグループ(Evergrande Group、中国恒大集団)の資産の一部を中国企業に売却し、「内部崩壊を管理する」というものです。
    Evergrande is slowly being dismantled. According to The Wall Street Journal, China is quietly selling off some of the troubled property developer’s assets to Chinese companies to “manage a controlled implosion.”
  4. FacebookとInstagramは、一部のターゲティング広告を禁止した。親会社であるメタ(Meta)は、人種、性的指向、宗教に関するコンテンツとのインタラクションに基づいて、広告主がユーザーにリーチすることはできないとしています。
    Facebook and Instagram banned some ad targeting. Parent company Meta said it won’t let advertisers reach users based on their interaction with content about race, sexual orientation and religion.
  5. ナイカは超大型の市場デビューを果たした。今や130億ドル(約1.48兆円)の価値を持つ美容Eコマース「ナイカ」(Nykaa)の創業者であるファルグニ・ナヤル(Falguni Nayar)は、インドで最も裕福な、成功した女性となりました。
    Nykaa made a blockbuster market debut. Falguni Nayar, founder of the beauty e-tailer that’s now valued at $13 billion, has become India’s richest self-made woman.
  6. 米国のインフレ率は、30年ぶりの高水準となった。10月の消費者物価指数(CPI)は6.2%上昇しました。サプライチェーンの問題と強い需要が相まって、食料品から自動車まであらゆるもののコストが上昇しました。
    US inflation hit a 30-year high. Consumer prices jumped 6.2% in October, with a mix of supply challenges and strong demand driving up the cost of everything from groceries to cars.
Image for article titled Daily Brief:「独身の日」の環境コスト

👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ! 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。


What to watch for

最大のEコマース商戦

アリババ(Alibaba、阿里巴巴)が考案した年に一度のオンラインショッピングイベント「シングルデー」(独身の日)が、中国で午前0時に正式にスタートしました。2009年にこのイベントが始まったとき、中国はまだテック企業に「行動の自由」を与えていましたが、中国当局は最近、インターネット企業大手の無秩序な成長と、ビリオネアとなった創業者の影響力牽制しています

シングルデーの最終日イベントは、COP26が終了する直前に始まりました。2020年のシングルデーでは、中国のEコマース企業トップ2社で1,150億ドル(約13.1兆円)の売り上げを記録し、約40億個の小包が出荷され、そのうち約20%がプラスチック製でした。今年、アリババのプラットフォームでは、どのような製品が対象となるかは分かりませんが、よりサステイナブルな製品が紹介されます。また、大量に発生するパッケージのリサイクルも強化されます。

これは良い傾向です。しかし、米国のブラックフライデー商戦のように、シングルデーは依然として、物を売ることに執着するあまり、環境コストを十分に考慮したり、支払ったりすることができない、欠陥のある経済モデルの顕著な例となるでしょう。


The used car effect

中古車の次の「主役」

米国の10月の消費者物価指数は、パンデミックに伴うサプライチェーンの問題と需要の急増により、ガソリンから住宅まですべての価格が昨年より6.2%上昇し、30年ぶりの早いペースで上昇しました。3カ月間減速していたインフレ率が再び加速しており、物価上昇が制御不能になり、米国の回復が妨げられるのではないかという懸念が高まっています。

Image for article titled Daily Brief:「独身の日」の環境コスト

6月の時点では、全体のインフレ率はほぼ同じでしたが、「中古車」が全体のインフレ率の上昇に大きく影響しました。今回は、ほぼすべての品目の価格が上昇し、その中でもエネルギーが大きな割合を占めています。これらの品目のインフレ率は、中古車の場合と同様に、供給が正常化すれば落ち着くはずです。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 電話しないで、メールもしないで。ポルトガルでは、新しいリモートワーク法により、勤務時間外に電話やメールをした上司は罰せられる可能性があります。
  2. ハチは体を使って悲鳴を上げる。特に、巨大なスズメバチがいるときは。
  3. 日本の電車の運転士が、56円の賃金カットをめぐって訴訟を起こした。この鉄道会社の「ノーワーク・ノーペイの原則」は、1分間の遅延にも適用されるようだ。
  4. 天体物理学者たちは、時空の構造に多くの波紋を見つけた。最新の35の発見のうち2つは、巨大なブラックホールの衝突によるものです。
  5. ジャスティン×ドーナツ。歌手のジャスティン・ビーバーは、カナダのファーストフードチェーン、ティムホートンズ(Tim Hortons)とコラボし、3つの新しいフレーバーを開発しました。

🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日(木)20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ!。

🎧 Podcastでは「お悩み相談 グローバルだけど」の最新話を公開中。お悩み・お便りはこちらから。AppleSpotify

👀 TwitterFacebookでも最新ニュースをお届け。

👇 のボタンから、このニュースレターをTwitter、Facebookでシェアできます。ニュースレターの転送もご自由に(転送された方へ! 登録はこちらからどうぞ)。