Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。金曜日のグローバルニュースをお届けします。
- ジョー・バイデンが「民主主義サミット」を開催した。米大統領は、世界的に退潮傾向にある民主主義の現状について話し合うため、他の80人のリーダーとオンラインで会談しています。一方、サミットに招待されなかった中国は、民主主義をめぐる物語を再定義しようとしています。
Joe Biden opened his Summit for Democracy. The US president is virtually meeting with 80 other leaders to talk about slimming freedoms worldwide. Meanwhile, China—which was not invited to the summit–is trying to redefine the narrative. - 中国は、2022年のオリンピックをボイコットする国々に警告を送った。外交上の報復措置として北京オリンピックに政府当局者を派遣しない国は、「誤った行為の代償を払うことになる」としています。
China sent a warning to countries boycotting the 2022 Olympics. Governments not traveling to Beijing in diplomatic retaliation “will pay the price for their mistaken acts,” China said. - ファイザー／ビオンテックのブースターが16歳と17歳向けに承認された。米食品医薬品局（FDA）の認可により、260万人の若者たちが接種を受けられるようになりました。しかし、オミクロン株の感染拡大に伴い、世界保健機関（WHO）は豊かな国がCOVID-19ワクチンを買いだめすることを懸念しています。
Pfizer/BioNTech’s booster was approved for 16- and 17-year-olds. The US Food and Drug Administration’s authorization makes the shot available to 2.6 million teens. But as omicron spreads, the WHO is worried rich countries will hoard their covid-19 vaccines. - アメリカン航空が国際線を減便。ボーイング（Boeing）787ドリームライナーの納入遅れにより、来年はアイルランド、中国、香港などの一部の目的地へのフライトがなくなったり、減少したりする可能性があります。
American Airlines reduced international flights. A delay in Boeing 787 Dreamliners will mean no or fewer flights to some destinations in Ireland, China, and Hong Kong next year. - 米国の失業保険申請件数が52年ぶりの低水準に。12月第1週の新規失業保険申請件数は18万4,000件に減少しましたが、米国の11月のインフレ率は6.8％に上昇すると予想されています。
US jobless claims fell to their lowest point in 52 years. Jobless claims dropped to 184,000 in the first week of December, but come as US inflation is expected to rise to 6.8% for November. - ポリゴンがPredicate Labsを買収。暗号プラットフォームのポリゴン（Polygon）がブロックチェーンプロトコル「Mir」の開発者を5億ドル（約560億円）で買収するのは、イーサリアムを拡大する戦略の一環です。
Polygon is buying Predicate Labs. The crypto platform’s $500 million acquisition of the blockchain developer is part of its strategy to expand ethereum.
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What to watch for
ドーシーの野望
「私が生きている間に、これほど重要な仕事はないと思う」
ジャック・ドーシー ── 2021年6月にマイアミで開催されたビットコインについてのイベントでの発言
今日（10日）、モバイル決済サービスのスクエア（Square）の社名が「ブロック（Block）」に変更されます。実際問題として、社名変更はあまり意味のあるものではありません。しかし、スクエアからブロックへの変更は、アマゾン（Amazon）、アルファベット（Alphabet）、メタ（Meta）のような、テックコングロマリットを構築するというCEOのジャック・ドーシーの野心を反映しています。これらの親会社はそれぞれ、本業からの巨大で安定した収入があり、支配力を拡大するための巨額を投じる実験的サイドプロジェクトの資金源となっています。
11月29日に退任したツイッターのCEOとしては、ドーシーにそのチャンスはありませんでした。一方のスクエアは、ツイッターの3倍の売上を上げており、ブロックはドーシーが夢中になっている暗号通貨にその売上の一部を充てる機会を与えてくれます。
ツイッターの次の展開については、メンバーシップ向けニュースレター「The Company」（英語）でお伝えしています（Quartz Japanでは来週水曜日配信予定）。
Should we trust Pfizer?
3回接種の効果は？
最近の調査で、ファイザー（Pfizer）のワクチンを3回接種した場合、2回しか接種していない場合に比べて、オミクロン株への感染予防効果が有意に高いことが示されました。同社の社内試験の結果が正確である可能性は十分にありますが、公平な独立した調査では、予防効果はファイザーの試験よりも低い結果となるもしれません。
一方で：
🤚 この急速に変化する状況では、あらゆる情報ができる限り早く共有されるべきです。
また他方では：
🖐 絶え間なく流れる情報は、特にその情報が矛盾している場合、信頼を損ない、さらには公衆衛生当局の信用を失墜させようとする者に攻撃材料を与えかねません。
私たちはどうするべきか？
🤷♀️ もう少し状況を見てみましょう。例えば、メルク（Merck）のCOVID-19に対する抗ウイルス薬は、独立した調査の結果、同社が発表していたよりもはるかに効果が低いことが判明しました。覚えておいてほしいのは、いかなるワクチンも特効薬にはなりませんが、ワクチンに加えて、優れたマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保することは、最も効果的な感染予防法だということです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- イケアのトイレブラシの名前には地名がついているが、スウェーデンはその地名を返してほしい。ボルメンは美しい湖であって、トイレ用ブラシではない、と同国の観光局は述べています。
- 研究者が偶然、最初のワープ・バブルを発見。この発見により、ワープすることができる宇宙船の実現に一歩近づきました。
- マングース・コインが誕生。水曜日（8日）に行われた暗号通貨についての公聴会で、米国の議員がこのコインについて冗談を言った後、すぐに取引が始まりました。
- ホールマーク社は1960年にサルバドール・ダリにクリスマスカードのデザインを依頼した。サンタに擬人化された棚から時計が滴り落ちているデザインを想像した人は、まさにその通りです。
- チャールズ・ダーウィンのおかげでオフィスチェアができた。ダーウィンは、回転して標本を見ることができるように、彼のしゃれた椅子に車輪をつけた最初の人でした。オフィスチェアの進化については、「Quartz Obsession」ポッドキャストの最新エピソード（英語）で紹介しています。
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