Quartz Japanは、世界のビジネスパーソンが触れている最新ニュースを届けるニュースレター。平日毎朝、「昨晩起きたこと/その日起きること」にキャッチアップできる〈Daily Brief〉と、平日夕方、ワンテーマの深堀りストーリー〈Deep Dive〉をお届けしています。現在、週末には特別版の連載ニュースレター〈A Guide to Guides〉もお楽しみいただけます。
先週のストーリー:QUARTZが見てきた香港
- 8/17配信 Startup:ロボット弁護士のリアル「倍返し」
- 8/18配信 Asia:香港の自由は4カ月で奪われた
- 8/19配信 Africa:モーリシャスの不都合な教訓
- 8/20配信 Millennials:「タイダイ」ブームが止まらない
- 8/21配信 New Normal:スポーツ観戦のトライ&エラー
- 8/23配信 GUIDES:#18 香港のダブルバインド
数ある米国メディアの中でも、QUARTZには香港にまつわる浅からぬ因縁があります。2019年10月、QUARTZのアプリが中国当局からの要請によって中国のApp Storeから削除されるという“事件”が起きたのです。
QUARTZは、それ以前より、この地で起きていたデモの動向を逐一伝えてきました。香港に記者を配し報道してきたニュース記事は、古いものでは2013年6月の記事まで遡ります(QUARTZが米国に創刊したのは2012年のことでした)。カバーしてきた領域は香港だけに留まりません。グローバル経済を席巻してきた中国が、まさに世界中に及ぼしてきたその影響を、中国本土はもとより米国やアフリカ、ヨーロッパにおいて取材し続けてきた成果は、「Because China」というシリーズ名のもと、上質なドキュメンタリーとして公開してもいます。
中国本土におけるアプリの削除措置は、こうしたQUARTZの姿勢を牽制するものだったとする報道もありました。その実際はともかくも、2019年12月19日に公開したドキュメンタリー〈香港に見る「監視社会」(Hong Kong is showing the world how to protest anonymously in an era of mass surveillance)〉が映像で伝えた香港は、今、ほんの7カ月しか経っていないにもかかわらず、大きくありようを変えています(同動画の日本語字幕つきヴァージョンは、2020年1月7日に配信。メンバーシップ会員の方限定で公開しています)。
6月30日に成立した香港国家安全維持法。施行されてから2カ月を待たずして民主化活動家たちが逮捕されることになった、急激な中国当局の動き。日本では周庭さんの保釈後の会見が話題になりましたが、その背後には、COVID-19をめぐる感染戦争やTikTokやファーウェイの5Gネットワークをめぐる情報戦争、もとよりあった米中の貿易戦争から、グローバル経済の要衝をその圧倒的な人的資源で押さえてきた中国に対する反動、さらには1997年の香港返還における約定を反故にした中国に対する英国の徹底的な反発まで、いくつもの問題系が横たわっています。
先週、QUARTZ US版では“週一の特集”、Guidesにおいて国家安全維持法以降の香港経済にフォーカスを当てました。8月23日に配信した日本版ニュースレターでも、そのGuidesの各記事を手がかりに、文化の制圧にまで至るチャイナマネーの脅威を考察しています。
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では、今週のPMメールでお届けする予定の5つのストーリーをお知らせします👇
月:Next Startups🚀
毎週月曜夕方にお届けするNext Startupsでは、ベンチャーキャピタル「WiL」のパートナー、久保田雅也氏のナビゲートで、世界で「次」に来るスタートアップの動向をお届けしています。
パンデミックを経て、社会は人の「密集度」を管理することを要請しています。そんななか、空前の売れ行きをみせているデバイスがあるのです。8月24日のニュースレターでは、空間にいる人の数をリアルタイムかつ正確に把握する、あるスタートアップにフォーカスします。
火:Asian Explosion🐉
火曜の夕方にお届けするのは、Asian Explosion。発展めざましい中国、インドに加え、東南アジアや韓国でも胎動しているグローバルビジネスを動かす大きな力を伝えます。加えて、海外から見た日本の姿もお伝えします。
25日は「代えの効かないTikTok」についてお届け。TikTokが禁止され2カ月が経過したインドでは、様々な模倣アプリが登場していますが、いまだTikTokをリプレイスするには至っていません。TikTok禁止によってインドで起こった出来事をレポートします。
水:Africa Rising🌍
水曜の夕方にお送りするAfrica Risingでは、次なる有望市場として、凄まじい勢いで伸びている「アフリカ」の今をお届けしています。
26日は「観光産業のダメージと、復活の手立て」にフォーカス。アフリカにとって、観光産業は巨大な収入源です。新型コロナウイルスによって大きな被害を受けたアフリカ各地の観光産業の実態をレポートするとともに、現地の声を通して見えてきたポストコロナの見通しをお伝えします。
木:Millennials Now👫
毎週木曜夕方は、Millennials Now。アメリカをはじめ、世界の次のビジネス動向に、絶大な影響を与えるミレニアル世代や、その下のZ世代の動向をお伝えしていきます。
世界の音楽視聴がストリーミング全盛の時代に突入して以降も、ヴァイナル(レコード)を求める熱い声は少なからずありました。コロナによって他業界と同様にサプライチェーンに大きなダメージを受けたヴァイナルシーンですが、すでにして急速な復活を遂げているようです。「コロナ後のヴァイナルブーム」は、27日にお届けします。
金:New Normal♻️
従来型の資本主義経済への疑問は、新型コロナウイルスのパンデミックを受け、もはや喫緊に解決すべき課題へと変わりました。New Normalでは、パンデミックを経た先にある経済のありかたを、今も世界で立ち上がっていることばや人の動き、社会の変化から見据えていきます。
お盆休みが明けても、変わらずリモートワークを続けているという人も多いでしょう。今、改めて再定義が必要になった「オフィスのあり方」が、28日のニュースレターのテーマです。「私たちの大半がオフィスに行くのは、出社することが働いていることの重要な証拠であると雇用主たちがみなしているからだ」と看破したQUARTZ US版の記事を軸に、「オフィスのニューノーマル」をお届けします。
※内容はニュースの発生などにより、変更される可能性があります。
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